お蚕さまを飼う 2015年夏
- 2015/09/02
- 11:58
群馬県邑楽郡大泉町の安野由美ピアノ教室です (*^_^*)
着付け教室も併設いたしております
着物の素材は色々ありますが
ここ群馬県は富岡製糸場でご存知の通り絹織物のメッカでした
生まれも育ちも群馬県太田市の私
小学校の通学路には養蚕農家が何軒もありました
カイコは「お蚕さま」と言って大事に育てられていました
それと同時にお蚕さまのエサである桑畑もたくさんありましたが
養蚕業が下火になるとともにいつしか見なくなりました
子供の頃通学路に落ちていたお蚕さまを持って帰り繭にした記憶があります
久しぶりにお蚕さまを育ててみることにしました
7月21日
お蚕さまは4回脱皮するのですが その4回目の直前の4齢のカイコです
プラスチックの容器に12頭のカイコ

糞で汚れますので容器は毎日お掃除します

7月23日
最後の脱皮が始まりました

全員脱皮終了
これは脱け殻

お蚕さまの脚は前 胴の部分 後ろ とそれぞれ役割があります
前脚はエサを食べるときにつかむ手の役目

胴の部分は吸盤付きで移動する時に使う

後ろ脚も吸盤付きで何かにつかまる役目があります

カイコは脱皮前に 「眠 」と言ってジッとして動かずエサもあまり食べません
脱皮後はもりもり食べどんどん大きくなります

桑の人工飼料です
カイコは桑しか食べません

7月30日
繭作り開始
一生の内ただ一度の尿をして繭作りをします
また途中1,2個の糞もしますが玉の中ですることはありません
一番小さかったカイコが一番乗りで繭を作ってしまいました
毎日世話をして可愛がっていたので
繭の中にだんだん見えなくなっていくのはさびしく思いました(T . T)

繭を作るときは頭を振って8の字に糸を吐き
まず繭が固定されるよう土台作りをして
その後 繭の大体の形を半日位で作り
三日三晩かけ 繭を完成させます

1頭1頭 繭になっていきます

お菓子の空き箱を 「まぶし」にしましたが この中から出たがる子には高さを出して

8月11日
最初に繭になったカイコがアルカリ液で繭を溶かして蛾になって出てきました
カイコは長らく人間の手で飼育されてきたので飛ぶことを忘れた 飛べない蛾です
黄色い繭はそのまま残し

白い繭は土台のふわふわの糸を取って糸作りです

熱湯で1分茹で

水を入れ温度を下げます

1頭 繭をうまく作れなかったカイコがいましたので
残り8個の繭で糸巻きです

簡易糸巻き器を作り

糸巻き中
カイコは1300-1500mの糸を吐きますので それなりに時間がかかります(^^;;

ペットボトルに巻き付けたカラーペーパーの色が移ってしまいましたが
糸巻き終了です

一方 蛾になったお蚕さまは
2羽目が羽化して運良くオスメスだったようでさっそく交尾です

3羽目はメスでしたので先のオスがすかさず交尾に向かいます
飛べはしないのですがオスは羽をブンブンさせ移動します
繭の周りに産卵しています
メスは卵を500位産みます

何日かすると黄色い卵は紫がかったグレーに変色します


産卵後 10日から2週間位でう化の予定でしたが
う化させるには温度 湿度 直射日光などを
考慮しなければならなかったようで
残念ながら卵をかえすことができませんでした
着付け教室をしていなかったら蚕の飼育もしなかったと思います
こうやって大切に育て たくさんの人の手によって
一枚の着物が出来上がるのですね♫
着付け教室も併設いたしております
着物の素材は色々ありますが
ここ群馬県は富岡製糸場でご存知の通り絹織物のメッカでした
生まれも育ちも群馬県太田市の私
小学校の通学路には養蚕農家が何軒もありました
カイコは「お蚕さま」と言って大事に育てられていました
それと同時にお蚕さまのエサである桑畑もたくさんありましたが
養蚕業が下火になるとともにいつしか見なくなりました
子供の頃通学路に落ちていたお蚕さまを持って帰り繭にした記憶があります
久しぶりにお蚕さまを育ててみることにしました
7月21日
お蚕さまは4回脱皮するのですが その4回目の直前の4齢のカイコです
プラスチックの容器に12頭のカイコ

糞で汚れますので容器は毎日お掃除します

7月23日
最後の脱皮が始まりました

全員脱皮終了
これは脱け殻

お蚕さまの脚は前 胴の部分 後ろ とそれぞれ役割があります
前脚はエサを食べるときにつかむ手の役目

胴の部分は吸盤付きで移動する時に使う

後ろ脚も吸盤付きで何かにつかまる役目があります

カイコは脱皮前に 「眠 」と言ってジッとして動かずエサもあまり食べません
脱皮後はもりもり食べどんどん大きくなります

桑の人工飼料です
カイコは桑しか食べません

7月30日
繭作り開始
一生の内ただ一度の尿をして繭作りをします
また途中1,2個の糞もしますが玉の中ですることはありません
一番小さかったカイコが一番乗りで繭を作ってしまいました
毎日世話をして可愛がっていたので
繭の中にだんだん見えなくなっていくのはさびしく思いました(T . T)

繭を作るときは頭を振って8の字に糸を吐き
まず繭が固定されるよう土台作りをして
その後 繭の大体の形を半日位で作り
三日三晩かけ 繭を完成させます

1頭1頭 繭になっていきます

お菓子の空き箱を 「まぶし」にしましたが この中から出たがる子には高さを出して

8月11日
最初に繭になったカイコがアルカリ液で繭を溶かして蛾になって出てきました
カイコは長らく人間の手で飼育されてきたので飛ぶことを忘れた 飛べない蛾です
黄色い繭はそのまま残し

白い繭は土台のふわふわの糸を取って糸作りです

熱湯で1分茹で

水を入れ温度を下げます

1頭 繭をうまく作れなかったカイコがいましたので
残り8個の繭で糸巻きです

簡易糸巻き器を作り

糸巻き中
カイコは1300-1500mの糸を吐きますので それなりに時間がかかります(^^;;

ペットボトルに巻き付けたカラーペーパーの色が移ってしまいましたが
糸巻き終了です

一方 蛾になったお蚕さまは
2羽目が羽化して運良くオスメスだったようでさっそく交尾です

3羽目はメスでしたので先のオスがすかさず交尾に向かいます
飛べはしないのですがオスは羽をブンブンさせ移動します
繭の周りに産卵しています
メスは卵を500位産みます

何日かすると黄色い卵は紫がかったグレーに変色します


産卵後 10日から2週間位でう化の予定でしたが
う化させるには温度 湿度 直射日光などを
考慮しなければならなかったようで
残念ながら卵をかえすことができませんでした
着付け教室をしていなかったら蚕の飼育もしなかったと思います
こうやって大切に育て たくさんの人の手によって
一枚の着物が出来上がるのですね♫
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