インド更紗 和更紗 トワル・ド・ジュイ
- 2016/07/09
- 17:57
群馬県邑楽郡大泉町の安野由美ピアノ教室です (*^_^*)
着付け教室やアロマテラピーサロンも併設致しております
BUNKAMURA ザ・ミュージアムで開催中の
西洋更紗 トワル・ド・ジュイ展
東急本店のショーウィンドウには可愛らしいディスプレイ


お着物をお召しになる方には馴染みの更紗
〜 更紗の発祥 インド更紗 〜
展覧会では 古いインド更紗を見ることができます
聖樹カダンバの下で笛を奏でるクリシュナと
その音色に魅かれ集う神や人々の姿が描かれているクリシュナ物語図模様更紗や
木綿地に糊材を置きその上に金雲母の粉末を蒔く技法で模様が施された
インドのマハラジャが所有したと思われる17-18世紀インド更紗や
寺院の敷物や壁掛け、衣装などに用いられ珍重された、
金箔や金泥を施した更紗 など
各国に東インド会社が設立したのを背景に
17世紀以降 ヨーロッパへのインド更紗の輸出量が急増しました
〜 和更紗 〜
世界で人気のあった更紗
日本では オランダ東インド会社と重要な交易品となったインド更紗
南蛮紅毛船によって日本に来た渡り更紗
その後 和更紗を日本で染め始めたのは江戸後期からとみられています
大名や文人たちは 衣料 調度品 茶道具や装身具に至るまでその粋を競いました
〜 フランスの布 西洋更紗 トワル・ド・ジュイ 〜
インドからヨーロッパに渡った更紗はフランスで人気となります
ドイツ出身のプリント技師クリスト=フィリップ・オーベルカンプによって
1760年フランス ヴェルサイユ近郊 ジュイ=アン=ジョザズの
工場で産み出された西洋更紗をトワル・ド・ジュイ と呼びました
工場の筆頭デザイナーであったジャン=バティスト・ユエは
王室家具保管所の画家の息子として宮殿内で生まれ
1769年に王立アカデミーから動物画家の称号を得
1783年工場に迎えられ生涯に渡りデザインを提供しました
工場を設立して10年間は木版プリントが主軸でしたが
後に銅版プリントが採用され
インド更紗のエッセンスを引き継ぐデザインでだけでなく
次第に花々のパターンに発展させていきました
ピーター・ルムニエ デザインのグッドハーブス(素敵な草花の意味を持つ)
と呼ばれる一連のデザインは
暗い背景にぎっしりと敷き詰められた繊細な草花で
何年もの間製作され続けたロングランのシリーズ

着物のデザインに見られるような柄もたくさんありました
銘仙のような バラと縞模様や
コクシグルという ニワトリ コウノトリ ツルの
3つの鳥の名前を組み合わせた言葉で表される想像上の鳥

リボンと花輪
アラベスクとトロフィーのある装飾文様
円花(ロザス)文様 など
和更紗と違ったエキゾチックな趣の柄が気に入り
アンティークショップで求めた絽の更紗です
これは先の「アラベスクとトロフィーのある装飾文様」に通じる柄だと思います

1770年頃から
人物を配した風景を 赤や紫などの単一の色調で染め上げるという
銅板を用いた技術を採用しました
私のバッグも当時流行した柄

マリーアントワネットが宮廷暮らしに疲れた時
プチ・トリアノンや庭でくつろいだことは知られています
その時 綿などのリラックスした素材の服を着ていたと憶測され
彼女のワードローブにはトワルドジュイで仕立てられたドレスが含まれていました
1815年創業者オーベルカンプ死去し 1843年工場が閉鎖されましたが
以降 ウィリアムモリス ラウルデュフィ
レオナールフジタ(藤田嗣治)などに影響を与えました

にほんブログ村
着付け教室やアロマテラピーサロンも併設致しております
BUNKAMURA ザ・ミュージアムで開催中の
西洋更紗 トワル・ド・ジュイ展
東急本店のショーウィンドウには可愛らしいディスプレイ


お着物をお召しになる方には馴染みの更紗
〜 更紗の発祥 インド更紗 〜
展覧会では 古いインド更紗を見ることができます
聖樹カダンバの下で笛を奏でるクリシュナと
その音色に魅かれ集う神や人々の姿が描かれているクリシュナ物語図模様更紗や
木綿地に糊材を置きその上に金雲母の粉末を蒔く技法で模様が施された
インドのマハラジャが所有したと思われる17-18世紀インド更紗や
寺院の敷物や壁掛け、衣装などに用いられ珍重された、
金箔や金泥を施した更紗 など
各国に東インド会社が設立したのを背景に
17世紀以降 ヨーロッパへのインド更紗の輸出量が急増しました
〜 和更紗 〜
世界で人気のあった更紗
日本では オランダ東インド会社と重要な交易品となったインド更紗
南蛮紅毛船によって日本に来た渡り更紗
その後 和更紗を日本で染め始めたのは江戸後期からとみられています
大名や文人たちは 衣料 調度品 茶道具や装身具に至るまでその粋を競いました
〜 フランスの布 西洋更紗 トワル・ド・ジュイ 〜
インドからヨーロッパに渡った更紗はフランスで人気となります
ドイツ出身のプリント技師クリスト=フィリップ・オーベルカンプによって
1760年フランス ヴェルサイユ近郊 ジュイ=アン=ジョザズの
工場で産み出された西洋更紗をトワル・ド・ジュイ と呼びました
工場の筆頭デザイナーであったジャン=バティスト・ユエは
王室家具保管所の画家の息子として宮殿内で生まれ
1769年に王立アカデミーから動物画家の称号を得
1783年工場に迎えられ生涯に渡りデザインを提供しました
工場を設立して10年間は木版プリントが主軸でしたが
後に銅版プリントが採用され
インド更紗のエッセンスを引き継ぐデザインでだけでなく
次第に花々のパターンに発展させていきました
ピーター・ルムニエ デザインのグッドハーブス(素敵な草花の意味を持つ)
と呼ばれる一連のデザインは
暗い背景にぎっしりと敷き詰められた繊細な草花で
何年もの間製作され続けたロングランのシリーズ

着物のデザインに見られるような柄もたくさんありました
銘仙のような バラと縞模様や
コクシグルという ニワトリ コウノトリ ツルの
3つの鳥の名前を組み合わせた言葉で表される想像上の鳥

リボンと花輪
アラベスクとトロフィーのある装飾文様
円花(ロザス)文様 など
和更紗と違ったエキゾチックな趣の柄が気に入り
アンティークショップで求めた絽の更紗です
これは先の「アラベスクとトロフィーのある装飾文様」に通じる柄だと思います

1770年頃から
人物を配した風景を 赤や紫などの単一の色調で染め上げるという
銅板を用いた技術を採用しました
私のバッグも当時流行した柄

マリーアントワネットが宮廷暮らしに疲れた時
プチ・トリアノンや庭でくつろいだことは知られています
その時 綿などのリラックスした素材の服を着ていたと憶測され
彼女のワードローブにはトワルドジュイで仕立てられたドレスが含まれていました
1815年創業者オーベルカンプ死去し 1843年工場が閉鎖されましたが
以降 ウィリアムモリス ラウルデュフィ
レオナールフジタ(藤田嗣治)などに影響を与えました

にほんブログ村
- 関連記事
-
- ろうけつ染めのお着物で
- 6000年前のインディゴ染衣料 ジーンズの着物
- インド更紗 和更紗 トワル・ド・ジュイ
- 埼玉県草加市 東京本染ゆかた
- 有松絞りまつり2015