桜の開花を間近に 3月大歌舞伎 海老蔵「助六」と桜もち
- 2017/03/09
- 13:37
群馬県邑楽郡大泉町の安野由美ピアノ教室です (*^_^*)
アロマテラピーサロンや着付け教室を併設致しております
3月大歌舞伎 夜の部へ参りました



「助六由縁江戸桜」 (すけろく ゆかりの えどざくら)
今月末には満開であろう東京の桜のシーズンを控えて
この演目です 💕
他に舞台が桜の「けいせい浜真砂(はまのまさご)」もあり
そちらは 春たけなわの京都 南禅寺 山門が舞台です
ちなみに 昼の部には おなじみ「義経千本桜」 🌸
今回の 歌舞伎18番の内「助六由縁江戸桜」通称「助六」は
河東節(かとうぶし) 開曲300年の記念公演です
河東節とは 江戸節とも呼ばれた 当時を代表する古曲で
1717年(享保2年)「松の内」開曲から
今年で300年になるという事です
「助六」では まず 口上(今回は右團次さん)による作品由来の披露
その後 河東節十寸見會(ますみかい)による河東節の演奏です
特に 助六が花道から登場する「出端(では)」は
助六を紹介する河東節に合わせて 俳優の見せどころです
「助六」の河東節は 市川團十郎家が助六を演じる時の専売特許で
他家の助六では 聴けないものです
ちなみに 片岡仁左衛門家は長唄、
尾上菊五郎家は清元で
作品の本名題(タイトル)も変えて上演されます
さて 花川戸助六は 伊達男
身なりも粋でかっこいい
裏が紅絹(もみ)の 黒羽二重の小袖に たまご色の足袋
吉原の連中がきゃあきゃあ言ってお世話します
そんな助六は 三浦屋の揚巻と 恋仲です
ちょっと 脱線ですが 歌舞伎座地下に 揚巻ソフトクリームがあります
どこぞの旦那さんもお求めになってます🍦

ソフトクリームに歌舞伎揚げのコラボレーション

助六 実は曽我五郎時致(そがのごろうときむね)。
吉原に出入りし 源氏の宝刀 友切丸(ともきりまる)を探しています
喧嘩をふっかけちゃ 相手を怒らせ
刀を抜かせ 宝刀であるかどうか 確かめるわけです
が、その悪態ぶりを耳にした兄や母親がやってきて…
華やかであり ホロリとしたストーリーであり
見どころ満載の 海老蔵さんの助六でございました
さて 浅草に「助六夢通り」というのがあります
我妻橋と言問橋を結ぶ隅田川沿いにあり
この辺りの地名を花川戸と言います
実は 助六のモデルになったと思われる人物が3人いて
そのうちのひとりが浅草にいた と言われています
地名の由来は はっきりしないようですが
隅田川の「川」や堤の桜の「花」、
さらには 当時 地名の川や海に「戸」を付ける事が多かったということで
花川戸 と名付けられたようです
浅草 花川戸に住む助六さん というわけです 😌
この辺りは革靴製造を始めとする
皮革産業に携わる企業が多いところです
鎌倉時代から続く名家の弾家。
そちらの 弾 左衛門(1823-1889)が
時の権力者から 皮革取締りの特権を与えられ
後の 皮革産業の基礎を築きました


ローファーが 中・高校生に人気の ハルタ (^_^)

そこから少し入った所に 花川戸公園があります

ここに9代目團十郎自作自筆の歌を刻んだ歌碑があります
1879年(明治12年) 山谷仰願寺境内に建立されたものを
昭和33年にこちらへ移建されたものです
「助六にゆかりの雲の紫を弥陀の利剣で鬼は外なり 団州」

助六通りから隅田川の方へ歩を進めてみると
蕾の膨らんだ桜の並木が続きます


見上げれば 対岸にはスカイツリー

足元には 🌸

界隈には 桜模様が あちらこちらに
マンホール蓋のデザインは
東京都の花ソメイヨシノ
東京都の木イチョウ
東京都の鳥ユリカモメ
🌸 🌸 🌸

桜橋を渡って隅田川の対岸へ
隅田川は 花火も有名ですね

満開の寒緋桜とスカイツリー

寒緋桜の学名は「釣鐘」の意味の Campanulata

ひとつの花にめしべが何本かあり 複数の実がなる事から
子宝に恵まれるという意味の「子福桜」も満開 🌸

しばらく歩くと
隅田川七福神の内の 弁財天を安置している天台宗の寺院「長命寺」
そのお隣に
正岡子規が仮住まいしていたという、
桜もち発祥の地 長命寺桜もちの山本や

緋毛氈に腰掛けて 桜もちをいただきます

贅沢に 塩漬けした桜の葉が三枚も使われて

こちらの創業者 山本新六さんが 1717年(享保2年)に
土手の桜の葉を 樽に塩漬けし 桜もちというものを考案。
長命寺門前で売ったのが 江戸時代の桜もちの始まりとされています
お餅にしっかり香りが移っているので
葉はいただいても はずしても どちらでも良いのです 🍃
ソメイヨシノにはまだ早い隅田川湖畔で
お隣の長命寺さんとスカイツリーをバックに
寒緋桜と子福桜 💕

いよいよ 桜の季節ですね 🌸🍡
♫ ♫ ♫
アロマテラピーサロンや着付け教室を併設致しております
3月大歌舞伎 夜の部へ参りました



「助六由縁江戸桜」 (すけろく ゆかりの えどざくら)
今月末には満開であろう東京の桜のシーズンを控えて
この演目です 💕
他に舞台が桜の「けいせい浜真砂(はまのまさご)」もあり
そちらは 春たけなわの京都 南禅寺 山門が舞台です
ちなみに 昼の部には おなじみ「義経千本桜」 🌸
今回の 歌舞伎18番の内「助六由縁江戸桜」通称「助六」は
河東節(かとうぶし) 開曲300年の記念公演です
河東節とは 江戸節とも呼ばれた 当時を代表する古曲で
1717年(享保2年)「松の内」開曲から
今年で300年になるという事です
「助六」では まず 口上(今回は右團次さん)による作品由来の披露
その後 河東節十寸見會(ますみかい)による河東節の演奏です
特に 助六が花道から登場する「出端(では)」は
助六を紹介する河東節に合わせて 俳優の見せどころです
「助六」の河東節は 市川團十郎家が助六を演じる時の専売特許で
他家の助六では 聴けないものです
ちなみに 片岡仁左衛門家は長唄、
尾上菊五郎家は清元で
作品の本名題(タイトル)も変えて上演されます
さて 花川戸助六は 伊達男
身なりも粋でかっこいい
裏が紅絹(もみ)の 黒羽二重の小袖に たまご色の足袋
吉原の連中がきゃあきゃあ言ってお世話します
そんな助六は 三浦屋の揚巻と 恋仲です
ちょっと 脱線ですが 歌舞伎座地下に 揚巻ソフトクリームがあります
どこぞの旦那さんもお求めになってます🍦

ソフトクリームに歌舞伎揚げのコラボレーション

助六 実は曽我五郎時致(そがのごろうときむね)。
吉原に出入りし 源氏の宝刀 友切丸(ともきりまる)を探しています
喧嘩をふっかけちゃ 相手を怒らせ
刀を抜かせ 宝刀であるかどうか 確かめるわけです
が、その悪態ぶりを耳にした兄や母親がやってきて…
華やかであり ホロリとしたストーリーであり
見どころ満載の 海老蔵さんの助六でございました
さて 浅草に「助六夢通り」というのがあります
我妻橋と言問橋を結ぶ隅田川沿いにあり
この辺りの地名を花川戸と言います
実は 助六のモデルになったと思われる人物が3人いて
そのうちのひとりが浅草にいた と言われています
地名の由来は はっきりしないようですが
隅田川の「川」や堤の桜の「花」、
さらには 当時 地名の川や海に「戸」を付ける事が多かったということで
花川戸 と名付けられたようです
浅草 花川戸に住む助六さん というわけです 😌
この辺りは革靴製造を始めとする
皮革産業に携わる企業が多いところです
鎌倉時代から続く名家の弾家。
そちらの 弾 左衛門(1823-1889)が
時の権力者から 皮革取締りの特権を与えられ
後の 皮革産業の基礎を築きました


ローファーが 中・高校生に人気の ハルタ (^_^)

そこから少し入った所に 花川戸公園があります

ここに9代目團十郎自作自筆の歌を刻んだ歌碑があります
1879年(明治12年) 山谷仰願寺境内に建立されたものを
昭和33年にこちらへ移建されたものです
「助六にゆかりの雲の紫を弥陀の利剣で鬼は外なり 団州」

助六通りから隅田川の方へ歩を進めてみると
蕾の膨らんだ桜の並木が続きます


見上げれば 対岸にはスカイツリー

足元には 🌸

界隈には 桜模様が あちらこちらに
マンホール蓋のデザインは
東京都の花ソメイヨシノ
東京都の木イチョウ
東京都の鳥ユリカモメ
🌸 🌸 🌸

桜橋を渡って隅田川の対岸へ
隅田川は 花火も有名ですね

満開の寒緋桜とスカイツリー

寒緋桜の学名は「釣鐘」の意味の Campanulata

ひとつの花にめしべが何本かあり 複数の実がなる事から
子宝に恵まれるという意味の「子福桜」も満開 🌸

しばらく歩くと
隅田川七福神の内の 弁財天を安置している天台宗の寺院「長命寺」
そのお隣に
正岡子規が仮住まいしていたという、
桜もち発祥の地 長命寺桜もちの山本や

緋毛氈に腰掛けて 桜もちをいただきます

贅沢に 塩漬けした桜の葉が三枚も使われて

こちらの創業者 山本新六さんが 1717年(享保2年)に
土手の桜の葉を 樽に塩漬けし 桜もちというものを考案。
長命寺門前で売ったのが 江戸時代の桜もちの始まりとされています
お餅にしっかり香りが移っているので
葉はいただいても はずしても どちらでも良いのです 🍃
ソメイヨシノにはまだ早い隅田川湖畔で
お隣の長命寺さんとスカイツリーをバックに
寒緋桜と子福桜 💕

いよいよ 桜の季節ですね 🌸🍡
♫ ♫ ♫
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